NEWS 桜丘トピックス
NEWS 桜丘トピックス
世の中がクリスマスや年末の華やいだ空気に包まれる中、生徒たちは朝から登校し、自分の課題や目標と真っ向から向き合ってきました。冬休み中も学校に集い、共に高め合う。そんな熱気に満ちた講習期間となりました。
中1から高3まで、各学年で多種多様な講座が開設されました。 「全員で基礎を固める講座」から、一気にレベルアップを狙う「発展講座」、そして受験生には欠かせない「共通テスト対策」や「〇〇大対策」といった実践的な講座まで。
本校の講習は1コマ80分。 中学1年生にとっては長く感じられる時間設定ですが、終わってみれば「意外とあっという間だった!」という声が。その秘密は、各教員が凝らしている「授業の工夫」にあります。
本日の授業風景をレポートします。同じ時間帯でも、学年によって全く異なる、しかし確実に繋がっている「学びの姿」が見えてきました。



教室に足を踏み入れると、そこには心地よい緊張感が漂っていました。 授業は「解き方の理解 → 演習 → 解説・振り返る」という着実な流れで進行。ちょうど演習の真っ最中で、生徒たちは一言も発さず、目の前の課題に没頭しています。ペンが紙を走る音だけが響く空間から、一人ひとりの深い集中力が伝わってきました。
中1の教室では、模試や高校入試でも頻出の「グラフ上の面積」に取り組んでいました。 難しい問題が続く中、授業の合間にはこんなアクティビティも。


「〇〇の倍数の時だけ拍手!」
クラス対抗のゲーム形式で行われたこの時間は、まさに「コーヒーブレイク」のようなリフレッシュタイム。教室にパッと明るい笑いと活気が生まれました。こうした息抜きを挟むことで、再び難しい問題へと向かうための良いエネルギーを蓄えているようでした。

同じ時間、高3の教室でも「グラフの面積」を求めていました。 しかし、中1がグラフ上の直線からなる面積を扱うのに対し、受験生が向き合うのは曲線。「積分」を駆使して、より複雑な領域を鮮やかに切り出していきます。
中1の生徒たちが5年後、同じように難解な数式を操る姿を想像すると、5年間の確かな成長の軌跡を、しみじみと感じる瞬間でした。 また、冷静な受験生たちは、標準的な解法だけでなく、サクッと解ける裏技的な「テクニック」の存在に自ら気が付くなど、その鋭い視点に頼もしさを感じるひと幕もありました。

今日、講習を終えて正門を出ていく生徒たちの表情は、どこか誇らしげで、清々しいものでした。 「これだけやった」という確かな達成感は、これから控える模試や入試に向けた、何よりのエネルギーになるはずです。
明日からは、学校もしばらくお休みです。 頑張った自分をしっかり褒めて、ご家族とゆっくり過ごしながら、満足感とともに年末年始を過ごしてくださいね。
冬の努力が、大きな実を結ぶことをお祈りしています。
それでは、良いお年をお迎えください!