NEWS

「企業経営を学ぶ」実践講義 × 戦略立案ワークショップ — マクドナルド王子店の未来を、君たちが考える —

2024年7月31日(木)、本校では夏期講習を終えた午後の時間を活用し、特別授業「企業経営に関する実践講義」を実施しました。

講師としてお招きしたのは、公認会計士の三浦 真 先生(三浦真公認会計士事務所)。

中学1年生から高校3年生までの幅広い生徒を対象に、「経営とは何か」「数字で語るとはどういうことか」といった視点から、現実のビジネスを読み解く力を育む充実した時間となりました。

 

■ 第一部:講義「経営を動かす力とは」

講義では、次の3つの柱を中心に展開されました。

・経営戦略とは何か

・数字に基づいた戦略実行のリアル

・有価証券報告書・決算短信を読み解く力

これらはいずれも、企業の根幹を支える重要なテーマです。三浦先生は、会計士として多くの企業を見てきたご経験をもとに、「数字の裏にある意思決定」や「経営判断が未来をどう変えるか」について、具体的な実例を交えて分かりやすく解説してくださいました。

 

特に、有価証券報告書や決算短信の読み方を通して、企業がどのような情報を社会と共有しているか、そしてそれをどう読み解くかという視点は、生徒たちにとって新鮮で刺激的だったようです。

 

■ 第二部:ワークショップ

〜マクドナルド王子店の経営戦略を立てよう!〜

講義のあとは、学びをすぐに実践するワークショップへ。

生徒たちは班ごとに分かれ、「マクドナルド王子店の戦略策定チーム」として、店舗の将来を見据えた経営戦略の立案に挑戦しました。

各チームは、講義で学んだ「クロスSWOT分析」をもとに、自店舗の強み・弱み、地域環境の機会・脅威を整理。さらに、ChatGPTなどの生成AIも活用しながら情報収集や戦略構想を進め、グループ内で議論を重ねながら最適な戦略を導き出していきました。最後は各グループが経営戦略について三浦先生から質問をいただき、それぞれに根拠を持って返答していく形で戦略共有会を行いました。

生徒たちは「正解のない問い」に向き合いながら、情報を集め、考え、発信するという一連のプロセスを経験。特に、現実の店舗を題材にすることで、普段何気なく通り過ぎる風景の中に「経営の視点」を持つことの面白さを実感していた様子でした。

 

■ 生徒たちの声(一部抜粋)

「数字で戦略を考えることが初めてで、難しかったけれど面白かった!」

「ChatGPTを使うことで、自分たちの視点だけでは気づけない意見を取り入れられた」

「将来、経営や会計の分野にも興味がわきました!」

 

■ 三浦先生からのメッセージ

最後に三浦先生からは、こんなメッセージをいただきました。

「答えのない問いに挑むには、まず“答えのある問い”に向き合うことが大切です。」

この言葉は、受験を控えた高校生にとってはもちろん、日々さまざまな課題に向き合うすべての生徒にとって、心に響くメッセージだったようです。

 

■ 今後の展望

本校では今後も、社会とつながる学び、リアルな現場を体験できる機会を数多く用意してまいります。

知識を得るだけでなく、それを活かし、発信し、自分自身のキャリアを描く力を育む——。そのような時間を、生徒一人ひとりが経験できるよう努めてまいります。