桜丘専用・理化学研究所見学ツアー
みなさんこんにちは、夏休みもいよいよ佳境ですね!
8月25日(木)は理化学研究所・横浜キャンパスにて見学ツアーを行なってまいりました。
桜丘の高校2年生・理系のメンバー17名を選抜し、お伺いしました。
理化学研究所について、これまでの研究成果や歴史を紐解きながら全体説明をいただきました。
学校の近く駒込にルーツがあったり、「RIKEN」は世界で通じる言葉だったり、教科書に出てくる有名な研究者の多くが在籍していたりとたくさんの驚きがありましたね。
その後は2グループに分かれて施設の見学をお
NMR装置の見学グループでは、設備の概要や測定の原理などを説明して
めったに見ることのできない、実際に使用していた機器の断面図を
クライオ電子顕微鏡の見学グループでは、施設の概要や観察の原理などを説明して
日本に数台しか無く、学校校舎の1号館が建ってしまうような価格にも驚きましたね!
実際にこの設備を使って、よく見るコロナウイルスの構造が同定されていたり、実際に先日発表された論文(世界のトップの学術誌)の内容もご説明いただき生徒は興奮気味でした。
みなさん、しっかりメモをとっていました。設備の説明だけでなく、「なぜ研究者になったのか」「高校生のうちに心がけておいた方がよいことは」などのさまざま
生徒からは下記のようなポートフォリオでの振り返りがありました。(抜粋)
・お話を聞いて、生命科学にはまだ自分の知らない広く深い世界があるのだとわかったので、大学での研究を楽しみに頑張りたいです。質問にも丁寧に答えてくださり、本当に貴重な体験をありがとうございました。
・「あらゆる分野が常に進歩し、それが互いに関係している」というお話があり、自分の興味がある学問に固執するのではなく、そのほか多くの学部・学科の説明を見たり聞いたりして選択肢を広げたいと思いました。
・最先端の技術をこの目で見て思ったのは、突き詰めていけばどの分野も繋がるところがあり、分野を横断していくことで見える新しい発見があるということです。この経験が自分の進路に対する影響と活力を与えてくれました。
・未知のものを明らかにするためには、何年も何年も多くの時間をかけなければいけないという大変さとともに、今私たちが授業で習っていることは以前の研究者たちが何年もかけて発見されたものなのだと改めて実感しました。
コロナ禍にて感染対策の中、縮小された見学ツアーではありましたが、理化学研究所のスタッフの方々に多大なるご準備をいただき濃密な時間となりました。
これからの科学の発展を担う子どもたちのために、今後も継続的な活動を願っております。
多くのご準備と何にも変え難い体験をいただき、誠にありがとうございました。