【音源付き!】桜丘の校歌について
2025.02.05
皆さん、大変お待たせいたしました!
昨年の音楽鑑賞会で演奏された校歌の録音をお届けします!!
この録音は、桜丘創立100周年を記念してオーケストラ編曲され、
当日参加した全校生徒・教職員・保護者の方々で斉唱されたものです。


また、昨年の11月15日から本校のチャイムも校歌のメロディになりました!
この素敵な校歌が桜丘生のアイデンティティになること間違いなしです。
校歌を通して“チーム桜丘”の絆がさらに深まりますように…
桜丘中学・高等学校 校歌
西條 八十 作詞
山田 耕筰 作曲
1.
やまと島根の 誇なる
桜花さく 飛鳥山
そびえて高き まなびやに
まなぶわれらの 幸多し
2.
わが世みちびく 創造と
汗を惜しまぬ 勤労の
二つのおしえ 守りつつ
進むわれらに 光あり
3.
窓にながむる 富士が嶺に
たかき理想を 仰ぐとき
浮世の嵐 すさむとも
清き歩調に 乱れなし
4.
いざやわが友 いそしみて
やまと心を みがきつつ
桜丘の 名に恥じぬ
桜とかおれ とこしえに
◆校歌について
桜丘の校歌は、日本を代表する作詞家の西條八十(1892-1970)と、日本を代表する作曲家の山田耕筰(1886-1965)によって作られました。本校に現存している山田耕筰による校歌の直筆譜には、1939年5月17日に完成された筆跡が残っており、この年は本校創立15年目に当たります。
記録によると、本校第2代目理事長であり、直木賞作家でもある立野信之(1903-1971)が西條八十に作詞を依頼し、西條八十が山田耕筰に作曲を依頼したことでこの校歌が生まれたと言われてます。作曲された当初は、当時の学校名である「櫻丘女子商業学校 校歌」の曲名が付けられていましたが、学校名変更に伴い、現在は「桜丘中学・高等学校 校歌」の名称になっています。また、調性もハ長調で作曲されていましたが、時代の流れに伴い、現在は変ロ長調で歌われています。さらに、2004年の共学化に伴い、1番の歌詞にあった「乙女」も「われら」に変更されるなど、本校の歴史を一番近くで見守ってきた存在がこの校歌だと言えるでしょう。
◆歌詞に込められた想い
この校歌には、創立者稲毛多喜(1886-1947)の教育信条や、学校や生徒への想いが込められており、その想いが西條八十の詞によって存分に表現されています。
1番の歌詞には、桜丘の情景が描かれています。そもそも「桜丘」とは、桜丘の近くにある飛鳥山を指しています。飛鳥山は、江戸時代から桜の名所として名高く、その様子は歌川広重らの浮世絵にも描かれているほどで、まさに日本を代表する桜の名所です。桜の季節には、その美しい桜の花々を眺めながら通学することができます。その幸せを歌っているのが、この1番です。
2番の歌詞には、桜丘の校訓「勤労と創造」について書かれています。私たちの世の中を発展させる「創造」、そして汗を惜しまず世のため人のために自らの力を尽くす「勤労」。生徒の皆さん(もしかしたら教職員や、桜丘にご縁のある方々)には、この2つの教えを大切にし、この先の未来を明るくしていってほしいという願いが込められています。
3番の歌詞には、生きる姿勢に対するメッセージが込められています。昨今、10年先すら見通すことができない変化の激しい世の中だと言われています。そのような世の中であっても、窓から見える高い富士山のように高い理想を持ち、自分の芯に従って真っすぐ清らかに生きていってほしいという願いが込められています。
4番の歌詞には、稲毛多喜の桜丘に対する熱い想いが高らかに表現されています。友とともに勉学に励み、日本人としての心を磨き、「桜丘」の名の通り桜のように美しく、いつまでも咲き誇っていってほしいという願いが込められています。それは生徒一人ひとりの人生に向けて、または桜丘という学校に向けた想いなのかもしれません。