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校長メッセージ<如月>

「成長の春」その1  ― 勇気を与えてくれるもの ―

二月「きさらぎ」を迎えました。「きさらぎ」という名前の由来には諸説があるようです。 如月の語源は、旧暦の二月は現在の三月半ばですから、寒さがぶりかえしいったん脱いだ衣を更に着る月という説が有力のようです。また、草木の芽が張り出す月であることから「草木張月(くさきはりづき)」、他にも「梅見月(うめみつき)」、「木目月(このめつき)」などの別名もあるようです。

この時期、寒さはまだまだ続きますが、私は北風に向かって歩き進むことが好きです。勿論、東京の寒さなど寒冷地で生活する方々にすれば、寒さのうちには入らないかもしれません。自然との闘いを強いられる点では、冬の厳しさを甘く軽く考えないようにとお叱りを頂戴するかもしれません。そのような東京でも今の季節、吐く息が白くなる中、歩き続けると寒さで耳が痛くなってきます。肌で寒さを感じることも然ることながら、逆に心が引き締まります。不思議と心が少し強くなります。「背筋を伸ばして真っすぐ歩みなさい」そう勇気を与えてくれているような気がします。また、最近少しずつ日の出が早くなり、その陽ざしも明るさを増しています。ふと見れば、小さな草たちが懸命に芽を出しはじめています。飛鳥山公園の桜の木々も、目を凝らして見るとまだ小さく固いながらもその蕾は、明るい陽ざしのなかで、春に向う自然の逞しさを感じさせてくれます。小さな草たちや堅い蕾の生命力の強さからも、また、勇気をもらっているような気がします。冬と春がせめぎ合いをし始めるこの季節、「人も自然のように逞しく強く生きなさい」そう自然が教えてくれているのかもしれません。

さて、二月は中学・高校・大学それぞれの受験のシーズンでもあります。最も寒い時期に、最も大切な自分の目指す進路の実現に挑む季節でもあります。先ずは、「気力・体力・努力」最後まで諦めない粘り強さが大切です。次は自然体、つまり普段の自分の通りに臨むことです。皆さんにとって難しい問題は、他の人にとっても難しいはずです。そこで諦めてしまうか、最後まで冷静に問題に向き合うか、それもまたいつもの自分がものを言います。一喜一憂せずに、目指すゴール(受験の終了)までは、健康に留意し、心と気持を強くもち、受験街道をひたすら歩み続け、最後までやり抜くことです。大きな試練や大きな喜びは表裏一体です。結果も勿論大切ですが、イザという時の自分を知ることやその体験を自分自身がすることで、何よりもその経験が人としての成長を大きく育んでくれます。これは、チャレンジ(受験)する人にしか得ることができない、人が人として大きく成長するための産みの苦しみであり、皆さんがこれから生きていく人生において貴重で尊い財産になります。

受験生は、敵ではなく仲間です。皆が頑張っていることは、自分に勇気を与えてくれていると思ってください。そして、自分もまた仲間に勇気をあたえられる存在になってください。その中で最善を尽くせることが、桜丘の目指す「仲間とともに逞しく、新たな可能性に向かって、力強くその歩みを進められる人」であり、皆さんの一人ひとりが受験を通してさらに大きく成長してくれると信じています。

最後にすべての受験生の皆さんに『自信』という言葉を贈ります。『自信』という字は、自分を信じると書きます。何よりも自分を信じてもらいたいと思います。また普段の自分の取り組みが『自信』につながるように、しっかり前を見据え、歩み続けてください。

 

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