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校長メッセージ<睦月>

「中学1年生との面談から」  -12歳の決断-

明けましておめでとうございます。

1年の始めであるお正月は春の始まり、すなわち「立春」とも考えられており、人々は春の訪れがもたらす生命の誕生を心から喜びました。「めでたい(芽出度い)」という言葉は「新しい春を迎え芽が出る」という意味があり、また新年に言う「明けましておめでとうございます」という言葉は、実は年が明け、歳神様(としがみさま)を迎える際の祝福の言葉だったそうです。つまり、神様への感謝の言葉を人々の間で交わすことにより、心から歳神様を迎えたことを喜びあったということのようです。生徒の皆さんも新年を迎え、気持を新たにしている人も多いことと思います。年明けは卒業・進級に向けての集大成としての大切な時期になります。ぜひ、健康第一にし、気を引きしめて臨んでもらいたいと思います。

さて、毎年、年末から年明けの時期を利用して、中学1年生全員と一人ずつ校長面を談実施しています。急な出張などで予定通りに実施できない日もありますが、今年度は冬休みの講習(午前)後の時間を利用できたので、年内に終了することができました。面談では、この1年間を振り返ってもらっています。入学時のことや学校生活全般(友達やクラス、部活や授業)などを通して、小学生との違いを実感したこと、自分がこの時期をどのように考えているのか、成長した思えることや将来のこと、困っていることや課題等々、自分の言葉で自由に話をしてもらいました。勿論、桜丘ならではの取り組みとして定着している「SSノート」・「カテガク(家庭学習帳)」も持参してもらい、私もその場で一言ながら激励のメッセージとともに、オリジナルな取り組みや工夫のあるよき取り組みには「GOOD!!」 の言葉も添えました。また、最後には、1年間の締めくくりになるこの時期にどんなことに力を入れていきたいか(本人には伝えていませんが、まさに「成長宣言」と受け止めています)をしてもらいました。この「成長宣言」で最も多かったのは、「勉強と部活の両立」でした。まさにGOOD!! でした。

特に共通していたのは、入学当初の通学でした。通いなれていた近隣にある小学校とは異なり、早起きしても、ラッシュアワーとの遭遇や重い鞄との闘いなど、通学だけで精一杯だったようです。しかし、今はまったく問題ないとの声からは、逞しさを感じさせてくれます。さらに、小学生の頃に比べての学習時間や学習習慣が身についている人が多かったのは、嬉しいことです。あとは、時間のコントロールや内容の質(=集中力の発揮など)を工夫し、成果を実感してくれることを期待したいと思います。

そして今回、何よりも印象的だったことは、「12歳の決断」をしていたことでした。桜丘への受験や入学に際して、保護者の方や塾の先生のアドバイスなどは勿論大切なことですが、12歳としての自分の知識・情報・経験をもとに自分の意思を反映させていることでした。当然ながら大人のような多くの知識や情報量、経験値には乏しいはずです。しかし、そこに「12歳の決断」があったことは尊く貴重な体験だったと。12歳は12歳なりに自分の進路を考え、決断した経験の上に今の自分の存在があります。まだまだ物事を狭く、浅く、軽く考えがちかもしれません。しかし、自分がその主役であり当事者なのです。だからこそ、今の自分をさらにどんな自分にしていきたいのか、自分の決断したそこから自分の今を見つめなおし、良い面や課題を考え、悩み、それを踏まえて、自分がなりたい自分に向かっていく。その経験値は、自分がどんな力をつけていきたいのか、本来の「学ぶ意味」や「学力」にもつながる大切な経緯のように思います。同じように中学3年生は「15歳の決断」、高校3年生は「18歳の決断」があるはずです。

今、時代は大きく変化しています。また変化のスピードが速く、多様で複雑で、先行き不透明なことに直面することを余儀なくされています。ふさわしいと思い、うまくいくようにと判断したつもりでも、その通りにならないことも多いはずです。ですから、失敗や成功は一時のことと考え、失敗を引きずらず、成功に浮かれないことです。大切なことは、自分の知識・情報・経験値から、自分のくだした判断や決断を冷静に受け止め、自分に必要なものや足りないものは何か、それを見極めながら、そのための取り組みと経験を重ね、自分の成長へとつながる階段を上っていくことだと思います。冬の厳しい寒さに負けず、春に向かう自然のように逞しく、力強く、新たな年のよりよきスタートをと願っています。

 

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